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  ベテランブリーダー様とお話しをする中で、獣医師の問題において
多分に触れることとなりました。
他文献に関しましても、最近は様々な内容が取り沙汰されているようで、
獣医師選びは深刻であると、今日では痛感せざる得ない状況下のようです。

  このページでは、当店がお薦め致します、2冊の書籍のご紹介とともに、
ブリーダーさんのコメントを交えて、お話させて頂きます。
 


    獣医さんの場合は、全犬種を把握していなければならないのに対し、
その種のワンちゃんだけで40年もブリーディングをしていらっしゃる
ブリーダーさんには、やはり適わないところがあるのが事実です。
獣医さんがブリーダーさんに、どうやって治したのか?
メモを取るような光景さえもあるようです。

もちろん、信頼のおける獣医さんもたくさんいらっしゃいます。
すぐオペだ、薬だ、と言って大げさにされたあげく、失明させたり死なせて
しまったりして訴訟問題になる獣医さんも多々いらっしゃいます。


人間相手の医師でも、内科、外科といった専門分野があるように、
獣医にも、得意なワンちゃん、不得意なワンちゃん、病状、などがあって
当然と思います。


ですので、欲を言えば、咳が出れば咽喉科、おなかが痛ければ内科、と
人間が選択するように、獣医さんを使い分けるというのが、ベストでは
ないかと思います。
通常の飼い主さんでは、なかなか難しいかとは思います。


ただ実際に欧米では、このような状況になっているのが事実です。

いわゆる、総合病院です。

日本は、ペットに対する意識が低い国、と言われるところには、

このようなところにも現れているのかもしれません。


「まず、腕のたつ獣医師は、
入院させません!
入院の必要がない状態で仕上げます!

と、ベテランブリーダーさんは、おっしゃいます。


「帝王切開のような、腹部開腹であってもです。
やはり、自宅で過ごすのが一番で、入院している方が逆にストレスが
溜まるものです。
逆に何でもかんでも入院させ、薬もごっそり渡すようなのは問題です。
良い先生とは、病院に連れて来なくても良いよう、飼い主さんに指導
される方です。
これから10年、15年と共に暮らすワンちゃんですので、何かあっても、
ある程度は飼い主様がご自分で対応出来るよう、的確な指導をして下さる
方です。
つまりは、医者要らずにしてくれる先生ということです。
それが、良い獣医師の目安になるかと思います。」


  当店の目安も、入院日数です。
一番お世話になる、避妊・去勢手術でリサーチしてみると、分かりやすい
かと思います。
基本は、
即日退院です。
それを、ベースにしてみます。
一番、入院が必要と言われている、避妊手術で、一週間の入院と
言ってくるようでしたら、まず、
アウトです。
せいぜい、
3日以内が限度だと思います。



  当店では、マスコミに頻繁に顔を出しておられる、東京都中野区の獣医師、
野村先生を推奨しており、著書もいくつか拝読させて頂いています。
東京下町育ちの、歯に衣着せない指導っぷりが、定評の野村氏。
ずいぶんと賛否両論あるようですが、お世話になった患者さんの中では、
絶大な信頼をよせていらっしゃる方が大勢いるのも事実です。


  ここでは、『ペットの福音』 という書籍をご紹介させて頂きます。
目からウロコの、様々なペット問題、獣医師の裏側などが記された、
お薦めの一冊です。
飼い主様、ブリーダー様共々、ぜひとも御拝読して頂きたい一冊です。


ブリーダーさんからは、フードに関しての見解が少し違う、とのご意見を
頂きました。
やはり、様々なご見解があるかと思います。
ですので、今一度、ご自分のスタンスと照らし合わせてみるのも
良いかと思います。


また、この書籍は、当店でワンちゃん・ネコちゃんを迎え入れて下さいました
お客様で、ご希望の方には贈呈させて頂いております。
ご興味が御座いましたら、お取引の際に、お知らせ下さいませ。
  


        

 

◎ 『先天性の病気を持つペットを乱造する悪徳ブリーダー』 より


  --- 埼玉の事件は記憶に新しいのですが、あんな惨劇を引き起こすほど、犬の繁殖は儲かるものなんでしょうか?


  いや。
儲からないから、あんな惨劇が起きたんじゃないですか。
経験のない素人さんに、いい犬は作れませんから。
管理が大変ですし、商品価値を高めるには、タイトルを持った種牡が必要で
お金もかかりますしね。
で、そんなこともわからないで業者の 「犬の繁殖で儲けよう」 なんて口車に
ノセられて、安易に始める方にも問題がありますね。
儲かると思って始めたのにちっとも儲からないと。
そこで、なんとか回収しようと焦る人がいるんですね。
そうすると、近親交配や偽の血統書ってことになってくるんですね。


  --- 動物好きではなく、金好きということですね。
このようなにわかブリーダーが繁殖させたペットに問題が多いという話をよく耳にするんですが、近親交配による繁殖障害には具体的にはどのような
ものがあるんですか?


  遺伝病ですね。
この辺は挙げたらもうきりがない。
◎ 『生後45日ではペットの健康状態はわからない』 より


  --- 生後間もなくの子犬や子猫を販売しているのは日本だけだという話は本当なんですか?


  ええ、先進国といわれている国ではおそらく日本だけの慣習です。


  --- ペットの障害にまつわるトラブルの一因として、販売する時期にも
問題があるという意見もあるようですが。


  生まれてすぐに母親から引き離されて哺乳瓶で育てられると、間違いなく

犬同士、猫同士の付き合いが出来ない。
さらには、人間に対しても反抗的で言うことを聞かなかったりします。


  --- そういうことが分かっているにもかかわらず、どうして生後間もない
赤ちゃんを販売するんでしょうか?


  ブリーダーにしてみれば、売り物ですから、あんまり長い間ただ飯を食って
もらってちゃ困るし、ショップにしてみれば、売るためには陳列に適した
可愛さが重要でして、なるだけ赤ちゃんの時から陳列してた方が当然、陳列期間が長く取れるんで売れる可能性が高くなると。
一番可愛い時期で、しかも離乳が終わったからお母さんはもういらないし、
ドッグフードをふやかしたのでオーケーだと。
そして、人間に対する忠誠心も芽生えてくる、そういう時期が、だいたい生後45日なんですよ。
ただ、45日というと売りに出してもいいギリギリの限界ですけどね。 
ま、そういう業者の思惑が背景としてあるんですね。


  --- 売る側が悪いということですか?


  いえ、むしろ飼い主側の問題ですね。 
買うんだったら赤ちゃんの方が可愛いからという、ただ単に、それだけの理由でね。


  --- 健康状態や性格といった重要なことは二の次で、外観ばかりを重要視してしまう。
なんか間違いだらけのペット選びって感じですよね。
獣医の意見としては、もう少し大人になってから販売した方がいいと?


  そう、丈夫だし。 
まず、営利目的でない素人が飼っている犬のお父さんとお母さんがいて
子供が生まれる。 
そして子供たちは、大きな体のお父さんに少しばかり尊敬と恐怖を抱きつつ、お母さんに叱られたり甘やかされたりしつつ、兄弟全員が一緒に育つ。 
まぁ、優しいお母さんもオッパイを強く噛まれたりすると、時には母の愛で噛み返しますね。 
そんなに強く噛んだら、噛まれた方はこんなに痛いんだよと。 
噛み返して教えますから。 
そうすると子犬はまたひとつ利口になりますね。 
そんなふうに両親からいろんな教育を受け、兄弟同士でプロレスごっこを 

やって、例えば自分がやられて痛くて悲しい思いをすれば、相手に同じことをすれば相手もきっと悲しむんだろうなってことを学ぶ。
つまり、遊びを通じて兄弟からもいろんなことを学び、覚える。 
最低でも母子免疫が切れる60日目までは、そうやって群れの中にいて

ほしいんですね。 
で、さらに贅沢を言うならば、繁殖させたオーナーさんの方で予防注射を一回打ってもらう。 
母子免疫が切れた状態で出荷すれば無防備ですから。 
そしてお店に並べるのは、その2週間後にしてほしいんです。 
ですから、74日目ですね。
◎ 『仲が悪くてもかばいあう獣医たち』 より


  --- 以前出版した著書の中でもインチキ獣医を糾弾してましたが、
いろんな反響があったのではないですか?


  ありましたね。 
同業者でもよく書いてくれた、すっきりしたよってファンレターをバンバン
送ってくれた先生がすごくたくさんいましたよ。
反対に、よくも書いてくれたなみたいなね。 
直接対決する勇気がないものだから、あちこちでコソコソと悪口を言っている先生が今でもいるようです。 
つまり同業者の意見は大きく善と悪に分かれました。


  --- 他所から転院してきた飼い主さんとかも多かったんじゃないですか?


  けっこう、いましたね。
もちろん、主治医が適切な治療を施していた場合は、その旨をよく話して
元の病院へ戻るように指示していました。


  --- 腑に落ちないという理由でくる飼い主さんは、やはり誤診じゃないかと悪徳なんじゃないかと思って転院してくるわけですか?


  そうです。
今日来た犬だって、顎に癌ができて手術しないといけないって言われた
らしいんですが、これは因縁をつけてるようなものですよ。
ほっとけば治ります。 
だってニキビですもん。 
これはアクネですよって教えてあげたんですよ。 
人間は顔のTゾーンと胸や背中にできるけど、犬は顎の下なんだよって
見本として撮ったぼくの犬の写真を見せてあげたんですよ。 
ホラ、同じでしょうって。
そしたら、まだそれってやっぱり癌の一種なんですか、なんてトボけたこと
言っているんです。 
大先生に癌と言われたショックで頭がおかしくなってしまったのですね。 
これは簡単に言うとニキビですねってもう一度大きな声で言ったら、えーっ、ニキビなのにどうして手術しないと死ぬんですかって言うから、それはぼくが言ったわけじゃないから知りません。
その先生に聞いてみて下さいということで帰ってもらいました。 
こういうふうにね、なんか因縁をつけて大事に持ち込もうとする先生がいる。
 
◎ 『過剰診療とニセ薬』 より


  --- 過剰診療にはいろいろな手口があるんでしょうけど、こういう場合は
過剰診療の可能性があるから気をつけた方がいいという紋切り型のパターンのようなものはないんですか?


  まず多いのが、心臓病を連発するパターンですかね。 
その病院へ行くと、全部の犬が心臓が悪いと言われちゃうケースです。
なんでもかんでも心臓が悪いことにしちゃうんですね。 
犬っていうのは全員不整脈なんですよ。 
ぼくの犬も今、3頭目ですけど、全員、もうすごい不整脈。 
犬はそれが普通なんです。 
野生動物のように一定の拍動なんてものはないんですね。 
それを聴診器かけて、この犬は不整脈だから薬を飲まそうなんて言って、
不整脈の薬を売りつけちゃう。 
ただし、不整脈も明らかにひどい症状が出てる場合には薬を飲みますよ。 
まぁ、ぼくの病院では一回もそういうケースはありませんけどね。 
それから大型犬だと心筋症による心筋大っていうふうに言われることが
あるんですね。 
咳をするとか激しい運動をするとすぐにへたばっちゃうとか言いながら、
飼い主さんが病院へ連れて行きますね。 
そうするとまずレントゲンを撮られるんです。
レントゲン写真を見せながら、こんなに心臓が真ん丸なのはおかしいって
言うんですよ。
で、これは心筋大です。 
薬を飲ませないと死にますよと言われるんですね。 
でもね、犬ってかなり人工的な動物ですから、心臓と胸骨がくっついている
からといって心筋大とは限らないんですよ。 
そんなのは犬種によってまちまちなんですね。
 
  それから小型犬だと弁膜症ですね。 
この病気は程度の差はありますが、小型犬一般に非常に多いんです。 
でも、軽ければ薬なんか飲まなくても一生元気で寿命を全うすることだって
出来るんですよね。 
それなのに薬を飲ませ続けないと死ぬとか言って、売りつけるわけですね。 
心筋大はレントゲンを撮らなければわかりませんが、弁膜症は聴診器を
当てるとわかるんですね。 
場合によっては、だっこしてすぐわかります。 
心臓の振動が違うんですよね。 
触診でわかっちゃう。 
それなのに超音波だ心電図だってやって割り増し料金をいただくと。 
これは過剰診療ですね。 
聴診器で一発でわかるのに、どうして心電図を使うのか。
わかってるんだから、それ以上のことをする
必要はないのに、心電図、エコー、それからレントゲンまで撮って、うん、
これは弁膜症であると。


  --- そうやって心臓が悪いと診断された犬は、その後どうなるんですか?


  だいたいは通院させますね。 
中には入院させる獣医もいますが、ほとんどの場合が通院して一生薬を飲み続けて下さいって感じですね。
症状が出ていなくても必要最低限の治療だけで、それらの病気が発見されることもあります。 
そういう時は、インチキをしていない先生だったらば、飼い主さんに説明をして症状が出るまで放っておきます。


  ……ほとんどの病気を治すための薬は、人間の薬を使います。 
ですから飼い主さんは、“医者からもらった薬がわかる本” で、獣医から
出された薬を調べられますよ。 
これは知っておくと便利ですね。


  --- 飼い主の中には、年配の獣医だから臨床経験も豊富で、腕もいいに違いないと短絡してしまう人も少なくないようですね。

 

◎ 『いい獣医、悪い獣医』 より


  とにかく預かってくれるというやつ。 
例えば猫の避妊にしても万全を期して1週間預かりますとか、抜糸が済むまで預かりますとかみんな言いますが、うちでは一晩だけぼくが様子を見て、
次の日に返しますから。 
本当は即日退院でもかまわないんですが、念を入れて一晩だけ預からせて
もらってるんです。 
うちは癌の手術だろうと基本は即日退院ですから。 
そうした方が、治りが10倍早いんです。
捨てられたと思ってへたぱってるよりも、家に帰って自分のお気に入りの
ベッドで寝てた方がいいんです。 
動物の気持ちを考えると、早く家に帰してあげた方がいいんですよ。 
ただ、いじくり回すような飼い主だと保護するために預かる時もありますけど。 
  安い、優しい、夜中に起きてくれる、そして何かあったらすぐ預かってくれる
から安心だと。 
飼い主さんからしてみるとこれらはいい獣医の条件だと捉えがちなんですが、実は逆なんですよね。
 
◎ 『犬に多い病気』 より


  --- 遺伝病というのは、飼い主には防ぎようのない病気ですよね。


  防御出来ないですね。 
一番いいのは、子犬を求める時に、ペットショップから買うんじゃなくて、
親を見に行くことですね。
例えば、3、4歳の親犬がどこも悪くなく、健康に生きているんだったら、
それは子犬も大丈夫でしょう。
おじいさん、おばあさんまで見に行くとなったら、日本中を歩くことになります
から。
それは無理としても、親犬だけは見に行く。
これは非常に重要なことでして、ぼくは2代目のドーベルマンを買う時に、
広島まで飛んでますから。
でね、以前、コリーを買約したことがあったんです。
青森県で黒いコリーが産まれたというので、買約して、わざわざ見に行ったんですよ。
そしたら、どこにもブラック・コリーの姿がなかったんですよ。
買約してるのにどうしていないのってブリーダーに訊いたら、お茶を濁して、
ブラック・コリーよりも普通のセーブルだけどいい子犬がいるよって、それを
押し付けようとするんですよ。
で、もうその時点で黒いコリーは嘘だとわかったんです。
つまり、客を呼んで子犬をだっこさせちゃえば、こっちのもんだと思ったん
でしょう。
いますよって前日に言っといて、行ったらいないっていうのは何事かって
ことになりますね。
それだけでブリーダー失格。
つまり親犬を見に行くことによって繁殖者の良心もわかりますよね。
それで、確かに勧められたセーブルは可愛い子犬だったんですが、一応
両親を見せて下さいって言ったんですよ。
そしたら、お父さんは普通だったんですけど、お母さんがおもいっきりホルモン異常で毛が抜けてたんですよ。
もちろんこれは産後の脱毛とは区別のつくものでした。
結局、只飯を食わせてもしょうがないから、病気とわかっていながら子供を
産ませてたんですね。
で、子供の時にはハゲはわかりませんから。
ツルッパゲのお父さんから生まれた小学校2年生の子供が、もうすでに
ハゲているかというとそうはなっていない。
大人になってからハゲるんですね。
こういうことがあるから、その子犬の両親を見るってことが重要なんです。
◎ 『猫に多い病気』 より


  猫の病気は圧倒的に伝染病が多いですね。
外猫の場合は伝染病が多いんです。
じゃあ、買ってきた猫だから安心だろうと思いがちですが、実はこっちにも
伝染病が多いんです。
それは、キャッテリーが汚染されているからなんですね。
で、雑種の猫か゛室外で感染する伝染病とキャッテリーに常在している
伝染病は違うんですよ。
まず、拾った雑種に一番多いのは、猫伝染性鼻気管炎ですね。
それから次に多いのが、口内炎です。
これもビタミン不足が原因とかいうんじゃなくて、カリシウィルスの感染
なんです。
難治性で、治療法としてはステロイドやインターフェロン、あとは抗生物質を
使います。


  次に多いのが、パンロイコペニア。
これは10分おきに吐いて下痢して、みるみるうちにどんどん脱水していく
ウィルス病なんです。
野良猫が多い地域に、多い病気なんてす。
猫伝染性鼻気管炎、カリシウィルス感染症、パンロイコペニア、この3つは
かかったら本当にマズイ病気なんですが、3種混合ワクチンを打ってさえ
いれば感染しないんですね。
ただし、猫伝染性鼻気管炎は軽くかかります。
でも、テトラサイクリン系の抗生物質でケロッと治ります。


  あとは猫Tリンパ球志向性レンチウィルス感染症、通称猫エイズですね。
猫エイズは発祥したらアウトですね。
それから発病率は結構低いんですが、猫白血病。
これも発病したらアウトです。


  で、皆さんによくありがちな病気のパターンとしては、猫伝染性鼻気管炎とカリシウィルス感染症の猫を拾ってきて、治して予防注射も打ったんだけど
一安心してまた外に出しちゃうから、今度は喧嘩をしてキズを負って、その
喧嘩がもとで猫エイズに感染していて4、5年に発病したという、わけの
わからない管理による失敗です。
猫エイズに効くワクチンはまだつくられていませんから、猫を外に出しては
ダメです。
◎ 『無責任な人間の都合で殺される動物たち』 より


  --- 行政の処分施設で年間に殺処分されている犬と猫の頭数は、
犬が30万頭弱、猫が30万頭弱ということで、実に60万頭ものペットが処分
されているという話なんですね。 
しかも、その半数が飼い主自らが持ち込むということで、問題の根は深いようですね。


  無責任な飼い主が多すぎますね。 
あと保健所へ連れて行かれた犬がどうなるのかを知らない馬鹿な飼い主も
いるんですよ。
大学の時に実験用の犬を保健所に貰いに行ったことがあったんです。 
実験が終わった犬は、全員里親を探して飼ってもらいましたけどね。
ただ、これがパレたら学校をクビになっちゃうんですよ。 
保健所の犬は殺さなきゃいけないことになってるんですね。
ぼくは中毒の研究をしていたんですが、生き残る犬がいっぱいいるんですよ。 
で、どうしても殺せなくて自分で飼い主を探して飼ってもらったんです。 
その犬たちを貰いに保健所へ行った時の話です。

お父さんとお母さんと小っちゃい女の子の家族連れが、5歳くらいの雑種の
犬を連れてちょうど保健所へ入って行くところに遭遇したんですね。
で、その犬がすごいしょげかえってたんですよ。 
耳も尻尾も垂れちゃって、目も元気がない感じで。 
でもヒモで繋がれて3人の後ろをノッコノッコ、ノッコノッコと保健所に向かって入って行くんですね。 
引き摺られてるんじゃないんですよ。 
なんか観念したような感じで、トッコトッコ、トッコトッコと。 
で、予防注射の時期でもないし、おいおいと思って、その犬どうするんですかってお父さんを呼び止めたんですね。 
そうしたら、5年も飼ったし、娘も大きくなったからもういいかなと思ってって
言うんですね。 
ぼくは目眩がしましたよ。
もういいって何がもういいんでしょうかね。 
飼うことを放棄して、手放すつもりなんですかって言ったら、、そう、別の人に飼ってもらおうと思ってなんて言ってんですよ。 
で、保健所ってどういうことをする所か知ってますかって訊いたら、よく
わからないけど、近所の人もいらなくなった犬は、みんな連れて来るからって言うんですね。 
少し馬鹿なんでしょうかね。 
行政に残酷な処分を押し付けている現実を知らなくて、中で何が行われて
いるかってことも知らないんですね。 
保健所へ連れて行けば自分の肩の荷がおりる、そういう頭でしかないわけ
ですよ。
それで教えてやったんですよ。 
捕まえられた野良犬は4日間の拘留後に死刑、いらないって連れてきた
不要犬は随時死刑。
殺されるんですって言ったら、あ、そうだったのなんて、たいして驚かないん
ですね。 
好きな人にあげるのかと思ってたとか言って。
保健所に入った犬が処分を免れるには、新たな飼い主に譲渡されるしか
方法はなくて、その数はわずか2パーセントにも満たないし、譲渡活動を
行っていない自治体も少なくないんですね。


  --- 炭酸ガスかなにかで殺すんですか?


  多くの場合、塩酸ストリキニールを注射するんです。 
楽に死んでいるように見えますが、実は本人はメチャメチャ苦しんでる。
で、狂犬病予防法によって年に1回の注射が義務付けられてますよね。 
その時に登録の義務もありますから登録料も払うわけですよ。
その犬の飼い主によって得られたお金ですから、例えば犬が運動できる様な緑地を作るとか、そういうところに本来は使って欲しいんですが、全然別の
ところへ回ってるんですね。 
じゃあ、その内の少しは犬のことに使いましょう、ってことになって作られた
のが、例の有名な数億円のガス室ですよ。 
犬をぶちこんでボタン1個であの世行きです。 
それは10年くらい前に作られたものなんですが、結局、あれも人間のため
なんですね。 
犬が襲い掛かってくることもありますから、注射は危険なんです。 
死にたくない犬は逆襲してきますからね。
そうすると、塩酸ストリキニーネの注射器を持っていると危ないわけですよ。 
もしも犬が暴れたら自分の腕に刺したり、あるいは隣の人に刺しちゃうかも
しれない。 
そんなことにならなくても、1頭1頭注射をしてたらすごく手間がかかります。 
そういった意味で危険がなく、ボタンひとつで一度に何十等も殺せる装置を
作ったんです。


  --- 大学で使う犬や猫も保健所で調達しているんですか?


  そうです。 
で、ぼくは思うんです。 
実験に使う犬は子犬のうちから学生に育てさせればいいと。 
アパートで飼えないっていうんだったら、学校に学生の持ち犬コーナーを
設けて、自分が将来使う実験用の犬を、1人1頭ずつ育てさせればいいん
です。 
そうすれば、きっと外科の練習で切り刻んだり、ぶっ刺したり、頭を捻って
殺したり出来なくなる。 
そういうカリキュラムが本当は必要だと思うんですよ。
本で知る医学ではなく、自分の心で感じて、そしてそれが原動力となって
考える医学というのが、ぼくは必要だと思うんです。
そうじゃないと、自分は動物の命や運命を自在に操る権利を持っていると
思い込んだ、とんでもない獣医たちを増殖させる結末になってしまうのです。






























































































































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